会社の業績を大きく左右する 在庫についての基本的な考え方

商品を仕入て売るまでの間、会社の所有となっているその商品を一般的に在庫と言います。

この商品の在庫がいくらあるのか?
またどのくらいあるべきなのか?
自社にとって適正な在庫はいくらなのか?
今の状態は在庫が多いのか?少ないのか?

商品を取り扱っている経営者の方は、常に頭を痛めているのではないでしょうか。

在庫=現金

などとも言われますが、過大な在庫は資金繰りを圧迫し、商品として投資した資金が回収できなくなるリスクも生じます。
在庫は同じ利益を得られるのであれば少ない方がいいというが基本的な考え方ですが、
在庫を抑えすぎて商売機会を逃したり、お店として信用を失うことがあっては本末転倒です。

そこで重要になってくるのが在庫戦略です。

基本的に在庫戦略は回転率利益率という相反する数値を管理する必要があります。
回転率とは一定の期間に在庫が何回転するかを表す指標です。
計算式は簡易的に「売上/在庫」で計算されます。
例えば1年間の売上が3億円で在庫が3,000万円であれば1年間で在庫が10回転していることになります。
回転率は高ければ高いほどよく、回転数が多いほど効率よく商売ができてきることになります。

利益率は商品の販売価格から商品の原価を差し引いた粗利のパーセンテージです。
こちらも高い方がいいです。

利益率を高くして、回転を多くすることにより利益が最大化されます。

ところがこの2つの指標は相反する関係にあり
回転率が高くなると利益率が下がり、利益率が高くなると回転率が下がるのが一般的です。

具体的な例をあげると消費性の高い生活必需品などは回転率高、利益率低、
趣向性が高い美術品などは回転率低、利益率高となります。

同じ商品だとしても、利益率を下げて安売りをすると回転率は上がりますが、
利益を適正に設定するとなかなか売れずに回転率は下がります。

本来はこの関係をよく理解した上で、売れる価格と利益が取れるの範囲で売る値段を決めなければなりません。

一言で言えば、回転率と利益率が上がるようにすればいいのですが、実際はそう簡単ではありません。

そこでまずは在庫管理の第一歩として、簡単にできる改善方法を1つお伝えします。
以下のとおりです。

1・会社全体の平均の商品回転率と利益率を算出する
2・商品別に回転率と利益率を算出する
3・平均の数値を上回っている商品の売上を優先的に強化する
4・3と同時に平均の数値を下回っているものについては、改善・縮小を検討する

これであれば何も指針がないのに比べれば、明確な指針が与えれれて改善しやすいのでないでしょうか。
商品の数が多すぎる場合などはある程度事業別や種類別に区分・グループ化して比較しても良いかと思います。

他にも交差比率という数値を用いた細かい在庫の改善戦略などもありますが、
まずはこのような簡単な対策だけでも会社の利益は改善されるはずです。

適正在庫については一歩間違えれば大きな損失になり兼ねない重要な管理指標です。
逆に適正な管理により利益を最大化出来れば、大きく事業の発展に繋がります。

 

まとめ

1・資金とリスクの観点から、同じ利益を出せるなら在庫は少ない方がいい
2・適正な利益を稼ぐためには、在庫を管理する必要がある
3・在庫の管理は商品回転率と利益率を用いて、利益が最大化できるポイントを見つける

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福田哲也代表取締役

投稿者の過去記事

S49年3月生まれ
仙台市出身
CFP・税理士

企業の税務や会計だけでなく、
社長の財産形成についても一緒に考える会計事務所を運営しています。

ご自身の財産、節税、経営について真剣にお考えの方、
お問い合わせお待ちしております。

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