利益を安定させるための簡単な売上の管理方法

安定的な利益をあげるためには、売上をどのように管理すれば良いのでしょうか?

今回は安定的な利益計上のために、売上を二つに区分して管理する方法をご紹介します。

 

1・自社の売上をベースとボーナスに区分する

まず通常業務から定期的に計上される売上をベース売上と考えます。
簡単に言うと、会社の基本業務から生じるいわゆる普通の売上ということです。

これとは別に突発的に発生する非日常的な売上もあるかと思います。
突然舞い込むラッキーな仕事や注文などです。これをボーナス売上と考えます。

サラリーマンの方の例でいうと、毎月の月給がベース売上で、
夏や冬の賞与がボーナス売上ということになるでしょうか。

この2つを分けて売上の構成を上手に形成していくと、
売上計画が立てやすくなり、同時に利益も出しやすくなります。
逆にこの区分の概念が無くゴチャゴチャになっていると、
利益を出すための戦略も立てにくくなります。

この二つの種類の売上をキッチリ区分して管理していくことが第1ステップです。

 

2・ベース売上だけで損益を成り立たせる

売上の区分が完了したら、次は通常の必要経費をベース売上だけで補えるようにします。
通常の活動だけで損益が成り立つように、わずかでも利益が計上できる状態を目指します。

基本的に通常の必要経費をボーナス売上でカバーするのは間違いです。

ボーナス売上で経費をカバーする構造になっている会社は、
意識的か無意識かは別として意外と多いものです。
いつ発生するかわからないボーナス売上で経費をカバーする体質の場合、
運が悪ければずっと赤字が続いてしまうこともあり得ます。

まずはメインの通常業務でしっかり損益を成り立たせ、
その後ボーナス売上をどのように追加していくかを考えていきます。

具体的には毎月必要な経費を算出し、その経費分を稼ぐための売上を逆算していきます。
もし通常営業をして、ベース売上だけで損益を成り立たせることが出来ないのであれば、
それは事業の構造を直ちに見直す必要があるということになります。
最低でも通常営業のみで損益がトントンになるように、事業の仕組みを改善しなければなりません。

 

3・ボーナス売上を戦略的に追加していく

ベース売上だけで損益が成り立てば、ボーナス売上を得るための活動も積極的にできるようになります。
今まで突発的に発生していたボーナス売上を戦略的に計上していくことになります。

通常の売上をフロントエンドとしてノッキングツールのように利用して、
ボーナス売上をバックエンドとして収益化するなどの高度な戦略の実現も視野に入ります。

さらにそのボーナス売上を仕組化して、ベース売上に転換することが出来ればさらに利益は拡大していきます。

 

いかがでしょうか?

自社の売上をベースとボーナスに分けて管理することが、安定的な利益計上の近道になります。

「なぜか利益が出ない」
「戦略的な売上計画の立て方がわからない」

という方は、まずこの方法を試してみてください。
きっと経営を改善できる新しい発見があるはずです。

 

まとめ

1・売上を通常業務から生じるベース売上と突発的に発生するボーナス売上に区分する
2・ボーナス売上に頼らず、ベース売上だけで損益が成り立つ仕組みの構築する
3・ボーナス売上を戦略的に追加していく

 

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福田哲也代表取締役

投稿者の過去記事

S49年3月生まれ
仙台市出身
CFP・税理士

企業の税務や会計だけでなく、
社長の財産形成についても一緒に考える会計事務所を運営しています。

ご自身の財産、節税、経営について真剣にお考えの方、
お問い合わせお待ちしております。

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