借入はするべきか?しないべきか?

会社経営者は借入をすべきでしょうか?
それともしないべきでしょうか?

経営者の中には、絶対に借入はしないという方がいる一方、
可能な限りどんどん借入をしようとする方もいます。

答えはどちらも正解です。
これは会社に対する考え方によります。

ただ明らかな間違いで注意が必要なパターンもありますので、その辺も含めてご説明します。

ちなみに借入というのは金利の低い銀行借入のことで高金利の借入は含まれません。
金利が低いか高いかはその会社の状況にもよりますが、概ね3%以下なら低い金利、5%以上なら高い金利と判断してください。

会社の規模を拡大しようとしている局面(スタートアップを含む)では、どうしても借入が必要になります。
金利の高い借入は論外ですが、金利の低い銀行借入などは積極的に利用すべきです。
借入した資金を利用して大きく稼ぐ事ができれば、会社は加速度的に成長・拡大していきます。自己資金だけでは困難だった成長のスピードを手に入れることができます。

逆に、会社は生活の手段であって「今の規模で手堅く経営していきたい」という考え方もあります。
この場合は借入はしないべきです。
ある程度の資金を借りておくというのは許容されますが、借入を増加させていくというのは間違いです。
むしろ借入があるとすれば徐々に返済を進めて、無借金経営を目標とするのが正しい選択でしょう。

会社の規模が大きくなっていないのに、借入だけが増えていくというのは明らかな間違いなので注意が必要です。
また規模が拡大していたとしても、利益が出せなければ返済はできません。たとえ規模が拡大していたとしても、利益がでていない場合は同じく注意が必要となります。

福田哲也代表取締役

投稿者の過去記事

S49年3月生まれ
仙台市出身
CFP・税理士

企業の税務や会計だけでなく、
社長の財産形成についても一緒に考える会計事務所を運営しています。

ご自身の財産、節税、経営について真剣にお考えの方、
お問い合わせお待ちしております。

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